すみれ荘201号
ワンルームマンションで彼氏と二年半も同棲している女子大生の裕美子が主人公。学校にバイトにと平穏な生活を続けていたが、二十歳になった彼女を田舎の母親が呼び戻し、無理矢理にお見合いをさせる。見合いの相手は、十歳ほど年上の勤め人で、自作自演の歌を唄うのが趣味という変わり者。しかし、裕美子は自分自身の心が揺らぐのを否定できない。東京へ帰った裕美子は彼氏にお見合いしてきたことを告げる。別れ話のなかで、二人の本音がはじめて吐露される。じつはこの二人、互いに明かしていない「秘密」を隠し持っていたのだ・・・。
柳家喬太郎、二つ目時代の代表作のひとつ。かつて日本大学の落語研究会に所属していた喬太郎が、大学生の恋愛やクラブ活動、実家の親と言ったモチーフを織り交ぜ、笑いのうちにも切なさが感じられるドラマを描いている。この高座は「第一回 浜松町かもめ亭」で演じられたもの。アドリブ的演出も多く、たっぷり披露される劇中歌まで、聴かせどころがたくさん。
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2018-04-13T00:00:00+09:00