B型人間
長寿の人の血液型を調べたら、ほとんどがB型だった。B型人間はマイペースで我が道を行くから、ストレスも溜まらず長生きをするのだ。B型の典型がジャイアンツの長嶋茂雄。クリーニング屋で背広を買おうとしたり、監督に就任したとき「大変です。毎日がジャイアンツ戦ですから」とコメントしたという。総理大臣を調べてみたらO型の人が多かった。O型の人はリーダーシップがあって頼りがいがあると言うが、総理大臣の言動を調べてみると、必ずしもそういう人ばかりではないようで・・・。
寄席の爆笑派、歌之介のレパートリーを代表する一席である。一応「B型人間」という題が付いてはいるが、歌之介がさまざまな人間たちをスケッチした漫談であり、噺の中で展開される逸話もそのつど変化する。今回のものは2007年8月のバージョンである。本題に入るまでの話も面白い。沖縄で、彼の地の人々のおおらかさに驚かされたり、鹿児島に暮らす母に「入れ歯」をねだられる逸話も歌之介流に脚色され、爆笑を呼ぶ。さまざまな人たちをサカナにしているが、その根底にあるのは年長者への敬意と、人間への深い愛情である。「人生は限りがあるから面白い」という箴言も含め、歌之介の人間哲学が笑いにまぶして語られている。
第8回「浜松町かもめ亭」での録音。
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https://rakugo.ch/play/193
2018-06-20T12:00:00+09:00